遠方や県外の家の遺品整理を行うには?作業のコツや注意点を解説
家族や親族が亡くなると、遺品整理を行う必要があります。遺品整理は精神的にも、体力的にも大きな負担がかかるものですが、故人の家が遠方にある場合は、さらに困難になりがちです。そこで本記事では、遺品整理を遠方から行う場合のポイントを解説します。
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遠方に住んでいる場合に遺品整理をする方法
遠方の家の遺品整理を行う方法は、以下の2つです。
- 親族で行う
- 専門業者に依頼する
親族で行う
自身や親族で遺品整理を行う場合、1人で作業を進めると相続関係のトラブルに発展するおそれがあります。そのため、必ず法定相続人全員が集まり、遺品の処分方法について相談するべきです。遠方の家の遺品整理を行う場合は、大型連休や法要の際など、親族が集まりやすいタイミングで、予定を合わせましょう。
専門業者に依頼する
遠方に住んでいて、なかなか親族が集まるタイミングがないこともあるでしょう。また、遺品が多く整理が困難であったり、故人の住まいが賃貸物件で、整理の期限が迫っていたりするケースもあります。このような場合は、遺品整理の専門業者に依頼するのがおすすめです。
遺品整理を業者に依頼する際の流れ
遠方の家の遺品整理を業者に依頼する際の流れは以下のとおりです。
- 業者を選び見積もりを取る
- 現地での見積もりを取る
- 探してほしいものなどを伝える
- 作業後の確認・支払い
業者を選び見積もりを取る
まずは依頼する業者を探します。インターネットなどで、現地近くの業者を検索して、料金や口コミを比較して決めましょう。依頼する業者が決定したら、見積もりを依頼します。この時、遠方に住んでいて立ち会いが難しいことを伝えておくと、その後のやり取りがスムーズです。
現地での見積もりを取る
現地見積もりのため、事前に業者へ家の鍵を郵送しておきましょう。鍵を受け取った業者が、部屋の広さや遺品の量などから見積書を出し、遺族へ送付します。作業内容と見積もり金額に問題がなければ、契約締結となり、作業の日程調整に入ります。
探してほしいものなどを伝える
作業当日は、部屋の壁や廊下に養生をした後、仕分け作業に入ります。もし、形見の品や相続に関係する貴重品など探してほしいものがある場合は、作業前日までに担当者へ伝えておきましょう。
作業後の確認・支払い
作業が終わると、業者から写真や動画で報告が行われるため、部屋の状態や仕分けで残った遺品、探してほしいと依頼したものなどを確認しましょう。問題がなければ、料金を支払い終了です。仕分けした遺品や貴重品は、後日家の鍵と共に郵送されます。賃貸物件の場合は、作業終了後に大家や管理会社に返却されます。
遺品整理を業者に依頼する際のポイント
遠方の遺品整理を業者に依頼する際の、以下4つのポイントを紹介します。
- 立ち会いしない場合の対応をチェックする
- 要望は細かく伝えておく
- 仕分けた物の処分方法を確認しておく
- 遺品の郵送方法を確認しておく
立ち会いしない場合の対応をチェックする
遠方に住んでいて、作業時に立ち会いができない場合、作業の様子は後ほど写真や動画で送ってもらえます。中にはスマホカメラなどを使い、リアルタイムで確認や相談ができる業者もあるので、作業中の様子が気になる場合は、リアルタイム確認を行っている業者を選ぶと良いでしょう。
要望は細かく伝えておく
遠方の遺品整理を業者に依頼する場合、要望を細かく伝えて、すり合わせをしっかり行っておきましょう。認識の相違があると、遺族からしたら大切な思い出の品を不用品として処分されてしまうなど、トラブルにつながるおそれがあります。
仕分けた物の処分方法を確認しておく
業者に依頼する際、仕分けた物の処分方法も事前に確認しておきましょう。古物商許可を持つ業者であれば、まだ使える不用品を買い取ってもらえる可能性があります。また、仏壇や神棚などそのまま処分するのがためらわれるものは、供養を依頼できる場合もあります。
遺品の郵送方法を確認しておく
仕分けた遺品を送ってもらう際、どの方法で郵送するのか事前に確認しておきましょう。とくに貴重品や壊れ物は、郵送事故を防ぐために郵送方法を慎重に選ぶ必要があります。
遠方の遺品整理は信頼できる業者に依頼するのがおすすめです
遠方の家の遺品整理をする場合、自身で行おうとすると時間や労力がかかり、思うように進められない可能性があります。遺品整理が困難だと感じたら、専門の業者に依頼するのがおすすめです。業者を選ぶ際は、口コミや実績を参考に、信頼できる業者を探しましょう。