家から出てきた沢山の硬貨!是非寄付や寄贈を考えてみませんか?
「部屋の片づけをしていたら、色んな所から小銭が出てきた」
みなさん、そんな経験はありませんか?
わたしたちも日々、家財整理や空き家片付けのお仕事をしている中で隠れていた大量の硬貨を見つける機会があります。
経験上、2階建ての一軒家などでは多い時で2ℓペットポトル約1本分の硬貨が集まる場合があり、そのほとんどが1円玉や5円玉といった額面のものばかり。
小さくてもお金はお金ですので、集まった硬貨はすべてお客様にお返しいたしますが、ずっしりと重たいペットボトルに集められた硬貨を見るとびっくりされます。
なぜ大量の小銭が困るのか?
お部屋の片付け作業は前提条件として金銭にかかわるものや貴重品、通帳などの書類関係、その他お客様がとっておいて欲しいと希望している物はすべて終了時にお渡しするのが決まりとなります。
小銭は金銭にかかわるものなのでまとめてお渡ししますが、反対に大量にある硬貨に困った顔をされることもありました。
その理由としては4つあります。
理由その①:額面がいくらあるのか数えるのが大変
紙幣であれば仕分が簡単で数えるのも手間はそこまでかかりませんが、硬貨の場合は額面の多さや数えづらさから間違えやすく、手間がかかります。
そうした負担も大きい事から、大量に手にした時にその苦労が頭に浮かんでしまいます。
理由その②:両替手数料がかかる
最近では各銀行の両替手数料の値上げや硬貨両替時の手数料発生条件の見直しなど、徐々に硬貨の取り扱いについてシビアになってきました。
そのため大量に小銭があったとしても、その分手数料がかかり、結果としてほとんど手元に残らないんじゃないかという不安を感じる方も多いようです。
理由その③:保管の場所に困る
いくら金額が大きいとしても、硬貨の場合はその分場所を取ってしまいます。
更には紙幣に比べて重量もあるため、金額が大きければ大きいほど重さは紙幣の何倍も膨れ上がり、保管が厳しくなっていきます。
理由その④:口座に入金するための手数料がかかる
「両替も保管も大変なら、自分の銀行口座に入れてしまおう」と考える方もいらっしゃいますが、銀行によっては大量の硬貨の場合にはやはりその分手数料を取られる場合もあります。
こうした様々な要因により、「大量に小銭が出てきても…」と困ってしまう場合が多いようです。
出てきた大量の小銭、どうすればいいの?
作業終了後にお渡しした沢山の小銭はお客様によっては「どうしよう」と困ってしまう方もいれば、「できれば貰ってほしい」と仰っていくださる方もいらっしゃいます。
しかし先述のとおり小銭は金銭にかかわるものであるため、貰ってほしいとお願いされても受け取りが難しい場合があります。
そんな方には弊社からの提案として、「寄付や寄贈をしてみませんか?」とオススメします。
寄付をするメリットとは?
寄付をすることによって得られるメリットは4つあります。
・社会貢献につながる
・寄付金控除などの税制上の優遇が受けられる
・自分の好きな団体や自治体へ支援ができる
・社会問題の解決に役立つことができる
自分が常日頃から気になっている社会問題や環境問題など、活動に参加をすることは出来なくても寄付という形で支援することにより、自分自身も社会課題に取り組んでいる結果になります。
「支援したいけど活動に参加する時間がない」や「社会貢献活動のやりかたがわからない」といった人にはとくにぴったりです。
寄付のやり方①:寄付先を決める
弊社より寄付をご提案させていただいた際、お客様の希望があればどのような活動をしている団体か・どのような方を対象とした寄付先かをお聞きし、希望に沿った団体へ寄付を行う手配を行っていただきます。
まずは寄付先を決める段階で、自分がどんな支援に興味があるかを考えましょう。
寄付を受け入れている支援団体はたくさんありますが、自分がどのような方を支援の対象にしたいかを決めて行きます。
【支援対象の一例】
・子供たちのための支援 ・災害被災地の復興支援 ・環境保護のための支援 ・社会福祉に関する支援 ・ペットや動物保護に関する支援
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自分が支援をしたいと思う対象者が決まったら、支援団体を決めます。
団体によっては寄付金の1口あたりの額が決まっていたり、寄付ではなく寄贈のみを受け入れているなどの制限がありますので、各支援団体がどのような方法で寄付を受け入れているのかを調べます。
寄付のやり方②:支援団体に寄付をする
団体によって寄付の方法は異なりますが、主な方法は以下になります。
・募金箱に寄付する
・郵便局や銀行から振込をする
・現金書留で寄付する
・窓口に持ち込む
・クリック募金に参加する
・寄付付き商品を購入する
・クラウドファンディングに参加する
数枚程度の小銭であれば街中などでよく見る募金箱に入れる方法が手軽ですが、額面が大きいとその分硬貨の量が多くなりますので、その場合には郵便局や銀行の窓口からの振込がおすすめです。
また最近ではPayPayなどの電子マネーの残高から自分の希望額を募金する方法もあります。
それ以外にも売り上げの1部が支援団体に寄付される商品などもあり、寄付の方法はさまざまです。
またNPO法人や社会福祉法人では持ち込みでの募金も受け入れている場合もあるため、支援したい団体がお住まいの近くにある場合はぜひ検討してください。
その際、持ち込みをする前には硬貨のみの持ち込みでも大丈夫か、事前に予約が必要かどうかなどを必ず確認するようにしましょう。
寄付のやり方③:証明書を受け取る
寄付をした際、寄付先から受領したことを証明する書類が郵送などで届けられます。
この書類は確定申告などで所得税や住民税の控除を受ける為に必要となりますので、かならず保管してください。
また寄付したことを証明する書類は以下の通りになります。
- 被災地の地方公共団体に設置される災害対策本部が発行する受領証
- 募金団体の預り証
- 郵便振替で支払った場合の半券(受領証)(※振込口座が義援金の受付専用口座である場合に限る)
- 銀行振込みで支払った場合の振込票の控え(※振込口座が義援金の受付専用口座である場合に限る)
各団体や寄付の方法などにより書類の内容や様式が異なりますが、いつ・だれが・どこの団体に・いくら寄付をしたかが明確にわかる書類が必要となります。
これで寄付に関するすべての手続きが終了します。
寄付できるのはお金だけじゃない、モノを寄付する『寄贈』。
遺品整理やお家の片づけを行う中で、小銭などの金銭だけではなく、さまざまな物がたくさん出てきます。
「買ったけど一度も使わなかった」や「買い込んで未開封のまま保管してある」など、人が生活している中でたくさん出てくる日用品も支援団体によっては必要な物もたくさんあります。
・トイレットペーパーやティッシュ
・せっけんや洗濯用洗剤
・贈答品などのタオル
・鍋やフライパンなどのキッチン用品
・使っていない使い捨てコップやスプーン
・子供向けの絵本やおもちゃ
・ノートや鉛筆などの筆記用具
こういった日用品を必要とする支援団体は多いですが、いずれも新品の物や未使用のもの、使用期限が切れていないものが条件となりますので、使い古されたものや開封済みものは対象外となります。
まずは寄贈したいものが決まった時点で支援団体に問い合わせし、受け入れてくれるかどうかを聞きましょう。
たくさんの硬貨が出てきたら、ぜひ寄付を!
両替手数料の値上げや枚数制限など、大量の小銭には損するイメージがつきがちですが、使い道次第では気軽に社会貢献ができメリットがたくさんあります。
弊社でも集まった小銭をお渡しした際、使い道に困っているお客様には是非寄付や寄贈を提案させていただいております。
またお部屋の中から出てきた未使用の洗剤や贈答品のタオルなどは大分県内のフードバンクなどに寄贈させて頂き、積極的なリユースや支援を心がけています。
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