遺品整理で失敗しない相見積もりのポイント3選!
遺品整理は人生において大切な人を亡くした時に必ずといってもいいほど訪れる作業です。
「自分の負担をできるだけ軽減したい」と思う人や、「大切な人の遺品を信頼できる業者に扱って欲しい」など、作業の内容やその遺品整理へ求めることは人それぞれ異なります。
そのため、遺品整理を依頼する際には、自分の抱える気持ちや悩みを理解してくれた上で業者を決めたいと思う方もたくさんいます。
人生で何度も経験することではないため、当然「失敗したくない」と思う気持ちは皆さんあります。
業者の選定や相見積もりは必要不可欠ですが、そんな「どうしていいかわからない」という方の為に、相見積もりを行う上で重要なポイントをお伝えします。
まずは遺品整理業者を選ぶ
遺品整理は、大切な人を失った後の辛い作業であり、感情的にも大きな負担がかかります。そのため、遺品整理業者を選ぶ際には慎重に行動することが重要です。正しい業者を選ぶことで、少しでも負担を軽減し、安心して依頼することができるでしょう。
選ぶべきポイント
遺品整理業者を選ぶ際の重要なポイントは、信頼性とサービス内容です。まず、信頼性を確認するために、業者の運営歴や資格、免許の有無を調べましょう。
適切な資格を持っている業者は、専門的な知識や技術を持っているとまず判断できます。
例えば、
・一般廃棄物収集運搬
・古物許可証
・その他、希望するサービスに基づく必要な資格(運送業許可など)
法令に遵守した企業であることが重要になります。
また、サービス内容も多様であることが望ましいです。
遺品整理だけでなく、貴重品の鑑定やリサイクル、ハウスクリーニングなどの清掃作業も行える業者を選ぶと、全体の作業がスムーズに進みます。さらに、対応の早さや柔軟性もチェックポイントです。急な依頼や特別な希望がある場合には、それに応じた対応ができる業者を選ぶことが大切です。
自分が望むこと・やって欲しいこと
業者に具体的に依頼したい内容を明確にしておくことも、選び方の一環です。
たとえば、家族の遺品を丁寧に扱ってほしい、家の片づけを一緒に手伝ってほしい、また、思い出のある物品を何らかの形で再利用したいなど、自分の希望をしっかり伝えることが業者選びの役に立ちます。
また、料金の面でも、自分が持つ予算に合ったサービスを提供してくれる業者を選ぶことが求められます。
この際に、あらかじめ業者が提供するサービスと料金形態を比較しておくことで、後からのトラブルを防げます。
口コミをチェック
最後に、業者を選ぶ際には、実際にサービスを利用した人たちの口コミや評判を確認することが不可欠です。
インターネット上のレビューサイトやSNSでの口コミを探し、良い評価や悪い評価の両方を参照しましょう。
特に、具体的な体験談を元にしたコメントは、業者の実態を知る手段となります。
口コミでは、サービスの質や業者の態度、料金の透明性など多くの情報が得られるため、これを元に自分にとって最適な業者をピックアップすることができます。
特に公平性のあるレビューサイトを複数確認し、自分の中の評価基準(スタッフの専門性を重視するか、コスト面を重視するか、サービスの充実性を重視するか等)に当てはめてみてください。
信頼できる業者を見つけるためには、真剣に時間を割いて情報を収集する姿勢が大切です。
相見積もりのメリット
相見積もりは業者を探す上でインターネット上にある評価や体験談の確認と共に、自分の求める業者を探す上でとくに重要です。
メリットは大きく分けて2つ、「コストの透明化」と「サービス内容の比較」が挙げられます。
業者を複数人呼ぶのはかなりの時間と手間がかかるため、ある程度候補を絞ってから実際にお家に来て確認をしてもらう「現地見積もり」を行いましょう。
コストの透明化
相見積もりの最大のメリットは、コストの透明化です。
一つの業者にだけ見積もりを依頼すると、その業者の提示した価格がどの程度妥当であるか判断しづらくなります。
しかし、複数社から見積もりを取得すると、それぞれの業者が提供する価格帯が明確にわかるため、自分自身が支払うべき適正価格を把握しやすくなります。
例えば、A社が遺品整理を10万円で提供する一方で、B社が同じ作業を8万円で行うとします。
この時、相見積もりを行っていなければ、A社の価格が高いのか安いのかを知ることはできません。
なるべくコスト面での負担を避けるためには、金額の公平性や妥当性を見極めるためには相見積もりはかかせません。
もちろん、例に挙げたようにどちらかの金額が高いから・安いからといって違法性のある業者とは一概に言えません。
作業金額の内訳をしっかりと説明を受けた上で、業者も顧客もお互いに作業内容を確認し、納得のいった業者を選ぶのも良い判断です。
サービス内容の比較
相見積もりを行うことでできるのが、サービス内容の比較です。
価格だけに目を奪われがちですが、サービスの質や内容は同じくらい重要です。
例えば、A社が提供する遺品整理の内容にはハウスクリーニングサービスが含まれている一方で、B社ではそれがオプション扱いとなっていることもあります。
このように、相見積もりを取得することで、各業者がどのようなサービスを提供しているのかを比較することができます。
とくに遺品整理の場合、単に物を整理するだけでなく、お客様がどのようなことを望んでいるのかを重視することが大切です。
業者ごとに手法やアプローチが異なるため、自分に合った業者を見極めるための重要なツールとなるでしょう。
また、サービス内容の比較を通じて、見積もりには明示されていない隠れたサービスやオプションについても気付くことができます。
「無料でダンボールを提供」といった小さなサービスでも、トータルで見ると大きなメリットに繋がることがあります。
さらに、相見積もりを行うことで、さまざまな業者からの提案を受けることで自分の中で「こうして欲しい」という具体的な希望が明確化することができます。
遺品整理を行うにあたって、お客様の中には「遺品整理というサービス自体は知っているが、実際にどこまでをしてくれるのかはあまりわからない」という方もたくさんいらっしゃいます。
それぞれの業者がどこまでのサービスを提供していて、何に特化しているのかはそれぞれ異なります。
自分が本当に望むサービスに合った業者を選ぶためには様々な業者の話を聞き、自分の求めるサービスを十分に受けられる業者を選択しましょう。
見積もりのポイント
では、実際に業者を呼んで見積もりをしてもらう時にはどうすればよいのでしょうか?
見積もりでは、作業にかかる費用や内容を確認し、自分が求めるサービスがどの業者に合っているかを見極めることができます。
ここでは、見積もりを依頼する際に気をつけるべきポイントを紹介します。
自分がして欲しいことを伝える
見積もりを依頼する際には、まず自分がどんな作業をしてほしいかを明確に伝えることが大切です。
遺品整理はただ物を片付けるだけではなく、その後の生活に影響を与える重要な作業です。
そのため、具体的な要望を業者にしっかり伝えることで、期待するサービスを提供してもらうことができます。
たとえば、故人の部屋の整理だけではなく、遺品の捜索、空き家の管理、リフォーム工事など範囲が広がる場合もあります。
これらを具体的に伝えることで、業者は自分たちが提供するサービスの範囲を正確に把握し、見積もりを行わせることができます。
また、特殊な状況がある場合(遺品の買取、特定の重量物の運搬など)にも予めリストアップしておくと良いでしょう。
不安な点はすぐに質問する
見積もりの際、事前のヒアリングや金額算出にあたり疑問点や不安な点が出てくることもあると思います。
その場合は、すぐに業者に質問することが非常に重要です。
たとえば、業者と作業工程について相談するにあたり、専門的な用語やあまりピンとこない説明を受ける場合もあります。
その場合には遠慮せず、「どういう意味ですか?」や「もう少しかみ砕いて説明してください」など、気軽に聞いてください。
しっかりと疑問を解消することで、納得のいくサービスを受けやすくなります。
特に、悪徳な業者に引っかからないためには必ず行って頂きたい確認事項が3つあります。
ここに注意!トラブルを避けるためのポイント3つ
遺品整理を行う際には、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
しかし、現状では非常に残念なことに悪徳業者といわれる業者が多数いることも事実です。
そこで、失敗を避けるために注意すべきポイントを遺品整理業者の視点から3つご紹介します。
追加料金の有無
遺品整理業者を選ぶ際には、事前に見積もりをしっかり確認し、追加料金の有無について明確にすることが重要です。
多くの業者は正確な料金や作業内容をかならず契約時・作業前に提示しますが、契約時の金額よりも高額な金額が作業終了時に請求されたというトラブルもここ最近では少なくありません。
こうした追加料金については、契約前に確認をしたり、きちんとした説明を受けることが大切です。
もちろん、すべての優良な業者が契約後に追加料金が一切かからないわけではありません。
例えばお客様都合で契約時よりも処分をする荷物を増やしたり、業者に対して作業の追加をお願いしたりする場合には基本的に作業料金は契約時よりも上乗せになります。
しかしこうした増額理由の説明もなく、契約後や作業終了後に高額請求を行う業者は悪徳であると判断されます。
トラブルに巻き込まれないためにも、金額については必ず契約前に確認しましょう。
契約書類の有無と内容を確認する
契約書は業者と依頼者との取り決めや意志を相互に確認するために必ず必要な書類です。
同じ遺品整理業者の中には契約書などの書類を一切交わさないという業者もいます。
もちろん口頭での契約にあたるため違法ではありませんが、後々のトラブルを避けるためにはなるべく契約書類を発行してくれる業者にお願いする方が良いです。
また書類の用意がない業者には一度契約書類作成についてもお願いしておくのがベストです。
契約書類はそれぞれの業者によりフォーマットが異なりますが、基本的には、
・作業内容
・料金
・作業期間
などが明記されています。
また細かい分野では、損害に関する事(家具やお家の破損、汚損など)や、キャンセルの取り扱いについての説明などが詳しく書いています。
しっかりとチェックし、疑問点について契約前にしっかり確認してください。
このように、契約に際しては慎重さが求められます。
契約書類の有無によっては、後々トラブルが発生しても対処できない恐れがあります。
ヒアリングが丁寧かどうかを判断する
遺品整理においてはお客様それぞれが異なる要望・考え方を持っています。
たとえば「この家具は故人が大切にしていたものだから持って帰りたい」や「不動産売却も検討しているので、相談に乗って欲しい」など、さまざまです。
これが通常の不用品回収と異なる部分であり、だからこそ遺品整理士はヒアリングというのを重視しなければなりません。
依頼者によっては「何から手をつけるべきかわからない」や「何をして欲しいのかがわからない」などという悩みを抱えている方もいます。
そうした方には積極的に提案をし、その人の要望や悩みを聞き出し、解決に向けて一緒に考えるのが遺品整理士の仕事だと考えます。
とくにヒアリングもあまりせず、一方的な提案により希望をしていないサービスを行おうとする場合には要注意かもしれません。
遺品整理とは故人だけでなく、残された遺族の方たちにとっても重要な作業のため、なるべく「依頼してよかった」と思えるように業者も依頼者も気を付けなければいけません。
まとめ
遺品整理は、故人の大切な思い出や財産を整理し、お別れする重要なプロセスです。
しかし遺品整理業者を選ぶ際には、その重要なプロセスをトラブルなく終える事ができるよう、信頼できる業者を見極めることが求められます。
改めて悪徳な業者への注意点と、費用が安いからと言って依頼するのは避けるべき理由について詳しくお伝えします。
悪徳な業者には注意しよう!
悪徳業者と一口に言っても、その手口や特徴はさまざまです。
多くの悪徳業者は業務にあたっての必要な資格を持っていないなど法令を遵守していなかったり、契約後に見積もり金額を大幅に変更し高額請求するなどの行為がみられます。
こうした問題を避けるためには、事前に業者の評判を調査し、契約内容をしっかりと確認することが重要です。
また、口コミサイトや専門の評価サイトを活用して、他の利用者の声を参考にしてください。
信頼できる業者は、顧客からの評価も高く、アフターサービスもしっかりしていることが多いです。
さらに、万が一のトラブルに備え、必ず契約書の内容をしっかりと読み込んで理解し、疑問点は納得がいくまで質問することが大切です。
「安いから」という理由だけではNG
遺品整理業者を選ぶ際に、価格が安いからという理由だけで選ぶのは非常に危険です。
安価なサービスには必ず理由があり、それが品質やサービスの水準に影響を及ぼすことが多くあります。
例えば、安価なプランには、実際には含まれていないサービスがあったり、作業のクオリティが低いことも考えられます。
また、最終的に追加料金を請求されたり、作業に満足できなかった場合は、かえって高くつくケースもあります。
したがって、業者選びにあたっては、まず価格だけでなく、サービス内容や口コミ、業者の実績をトータルで判断することが大切です。
このように自分にとっての信頼できる遺品整理業者を探し、実際に相見積もりをした上で、トラブルに巻き込まれないように注意をすることが大切です。
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