遺品整理で故人の物が捨てられない原因は?捨てるべき理由や対処法
遺品整理を進める中で、故人の物を捨てられないという問題に直面する方は少なくありません。そこで本記事では、遺品整理で故人の物が捨てられない原因や対処法を紹介します。遺品整理を少しでもスムーズに進めたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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遺品整理で故人の物が捨てられない原因
遺品整理で故人の物が捨てられない主な原因は以下の6つです。
- 心の整理がついていない
- もったいないと感じる
- 罪悪感を感じる
- 捨て方が分からない
- 面倒に感じる
- 時間的・物理的に厳しい
心の整理がついていない
故人の遺品の整理は、感情的な苦痛を伴う作業です。心の整理がついていないまま作業に取り掛かると、思い出が蘇ったり感情が揺さぶられたりして、処分を決断することが難しくなります。無気力状態で何も手につかないことも珍しくありません。
もったいないと感じる
遺品の中には、まだ使用できる物や価値の高い物もたくさん含まれています。亡くなられた方が大切にしていた物や、まだ動く家電、高価な美術品などの価値を考えると、捨てることにためらいを感じてしまうかもしれません。
罪悪感を感じる
故人の大事な物を勝手に捨ててしまうことに罪悪感を感じて、作業を進められないケースも多くあります。特に、亡くなられた方がよく着用していた服など、故人のイメージと直結するアイテムを捨てることに罪悪感を感じる方が多いようです。
捨て方が分からない
捨てられない物理的な要因として、捨て方が分からないことが挙げられます。大物家電や家具などは、処分の方法が分からずそのまま放置してしまいがちです。処分の申し込みや費用がかかる場合も、捨てる決断を先延ばしにする原因となります。
面倒に感じる
遺品整理は非常に時間と手間がかかる作業で、決して楽しいものではありません。特に、故人の持ち物が多い場合や家が広い場合などは面倒に感じて、なかなか着手できないことがあります。
時間的・物理的に厳しい
仕事などで忙しい場合や遠方に住んでいてなかなか来られない場合には、時間的な制約が遺品整理を難しくします。
遺品を捨てられない場合の対処法
遺品を捨てられない場合は、以下3つの対処法を試してみましょう。
- 時間を置いてみる
- 捨てる以外の方法を考える
- 親族や専門家に相談する
時間を置いてみる
感情的な理由が原因で捨てられない場合は、すぐに判断しようとせずに少し時間を置いてみましょう。気持ちが落ち着いたタイミングであれば、冷静に判断しやすくなるため、焦らずに少し待ってみることが大切です。
捨てる以外の方法を考える
捨てる行為に抵抗がある場合は、他の方法を検討してみてください。価値の高い物やまだ使える物であれば、親族内で話し合って誰かが相続するのも有意義な方法です。また、リサイクルや売却、寄付など、他の人に使ってもらう方法も罪悪感を感じにくくなります。
親族や専門家に相談する
1人で判断するのを苦痛に感じる場合は、親族や専門家に相談するのもおすすめです。他の人の意見を参考にすることで、感情的な負担が軽減されるかもしれません。遺品整理専門業者に相談すれば、これまでの豊富な経験をもとにアドバイスをもらえるため、納得のいく遺品整理を行うことができます。
遺品を捨てるべき理由
遺品を処分するべき理由は以下のとおりです。
- 犯罪被害のリスクが低下する
- 相続トラブルの防止につながる
- スペースを有効活用できる
- 心の整理をつけやすくなる
犯罪被害のリスクが低下する
遺品の中には貴重品や個人情報が含まれる物もあるため、いつまでも放置していると犯罪被害のリスクが上がります。安全のためにも、遺品は適切な方法で早めに処分しましょう。
相続トラブルの防止につながる
相続財産が含まれる遺品を不適切に管理していると、相続トラブルに発展することも少なくありません。遺品整理を進めて価値のある物をきちんと整理しておくことで、相続に関するトラブルを未然に防げます。
スペースを有効活用できる
遺品を放置していると、量によってはかなりのスペースを占拠してしまうものです。早めに処分することで、空いたスペースを生み出すことができるため、有効活用することができます。
心の整理をつけやすくなる
遺品整理は、心の整理をすることにもつながります。持ち物を一つひとつ整理する過程で思い出に触れることができるため、感情が整理されるはずです。すっきりした部屋を目にすれば、前向きに進むための第一歩を踏み出すことができるでしょう。
故人と向き合うためにも、遺品整理を進めよう
本記事では、故人の物が捨てられない原因と対処法を紹介しました。亡くなった人の物を処分することは、決して悪いことではありません。自分が残してしまった部屋の物を整理してもらえると、亡くなられた方も安心できるはずです。自分だけで遺品整理を行うのが難しい場合には、ぜひ専門業者に相談してみましょう。